獣の旅と音楽

旅の思い出、獣医としての生活、あと音楽とか

ヒマラヤ年越しトレッキング〜カトマンズ到着〜

バンコクにてインドビザを無事取得。



いざネパールへ。



カトマンズ行きの飛行機から見えたエベレスト。
「あの麓らへんまで行くんか〜…」とドキドキ。



日本ぽいけど結構違う風景。
初めての文化圏は本当にわくわくする。


小さい白い点々は家。
すごいとこに住んでらっしゃいます。







カトマンズ空港は写真撮るの忘れたけど、かなり廃れた感じ…
ビザはアライバルで、ATMでお金降ろすかクレジットカードで取るつもりでしたが…

ATMは国際キャッシュカードは不可!
ビザも現金のみ!(今はどうか知らない)

無駄に現地の銀行の口座からのみお金を引き出せるっぽかった。
両替屋はあるけど、もしドルとかユーロで手持ちが無かったらどうなってたのでしょうか…。



そして。

空港から街への移動では、毎度おなじみタクシーの客引きに囲まれまくる。
シャトルバスとかもあったんかもしれんけど、探すのめんどくさかったので
「街まで1ドルだぜ!!」
と言ってきた奴に着いていってみた。

話しかけてきた奴は英語係。
英語の出来ないドライバーと組んでるっぽい。
やたらフレンドリーに挨拶。
そして握手。

ほんまはもうちょっと相手するつもりやったけど、
飛行機であまり眠れず体と心が疲れてたことに気づいたので
「ホテルはもう予約してあるからいらないよ。ちゃんと1ドルでタメルまで行ってね。」
と一応言ってみる。
「大丈夫だよマイフレンド!俺はそんなことはしない!ただお前と話したいだけだ!」


2分後。


「ところで良いホテルを紹介したいんだ。このまま向かうぞ。」

「いらん。」

「い〜いとこだぞ〜24時間ホットシャワーに暖房・Wifi付きで…」

「いらん。」

「一泊○○ルピーで…」

「とっととタメルに行け。」


「ここからすぐで…」

「いいからまっすぐタメルに行け。」

「あ…」

「行け。」


「お前失礼なやつだな!!」

「最初にホテルは紹介しないって約束して、すぐ約束破る人と、どっちが失礼?」

「……っっ!!!」

「ネパール人って初めて喋るんやけど、みんな嘘つきなの?」

「……。」

「どっち?」

「おいおいなんだなんだ!ふざけんな!!!お前は自分のこと失礼だと思わないのか!!あーもうわかったよ!よく見ろ!あの交差点の向こうがタメルだよ!でもな!このまま空港にUターンだ!良いショートトリップだったな!ははははははは!!」(本当にUターン)

「(時間は全然余裕あるし、タメルまでの方角も距離もわかったから別にいいか…)」

「ははは!!!バイバイ失礼な日本人!!!」

「ん、まあいいや。(本心))」

「え…」

「ありがとね。確かに楽しいショートトッリップでした。じゃ空港までよろしくお願いします。(本心)」

「…」

「…」

「…」

「…」

「…」

「…」

「……今お前が謝るなら、タメルまで引き返してやってもいいぞ。」

「…え」

「…謝れ。」

「(なんかこいつかわいい)」

「…………謝れ。」

「はいはい、俺も失礼な口調になっちゃったね、ごめんなさい。疲れてたんです。」

「…。」

「(ちびっこか、このおっさん。)」

「……ここがタメルだ。」

「はい、ありがと。さすがに1ドルは嘘でしょ。正規の料金なら払うよ。」

「いらん。」

「ほんまに?」

「いらん!」

「俺ほんまに行くで?」

「行け!!」

「ありがとう!じゃね!!(バックパック背負いつつ歩行者天国状態の街へ)」

「…。」

「(1ドルどころかタダで来れちゃった〜♪)」

「ヘーーーイジャパニーーーズ!!!待ってくれーーー!!!」

彼の声が人ごみの向こうから聞こえた気がしたけど、全力で宿へと向かった。





宿はホーリーランドGH。
とりあえず宿のドミで一緒になった人たちとダルバート
豆のカレーの「ダル」が一応主役らしいけど、最後までダルだけ好きになれんかったな。


この日が12月20日くらい。
諦めてたエベレストからの初日の出。
よく計算してみると、がんばって準備して順調に登れば拝むことが可能とわかった。


ということで、翌日からトレッキングの準備をすることに。



つづく