[[15]エジプト]カイロ〜イスラム地区〜
空気わるっ!!
カイロは埃と排気ガスがもうすんごいです。
「これ絶対鼻毛伸びるん早なるわ〜…」とか思いつつ、歩いてカイロ観光してました。
スーク・イル・アタバ周辺は市場や露店が並んで、都会の下町を味わえます。
食料品、衣類、家具と何でもそろう。
楽器屋もあったのでスティックとちっちゃいシンバル、エジプトの鈴を購入!全部で600円くらい。
あとパンツも一枚70円くらいで買ったけど、2回はいただけでお股に恥ずかしい穴が……エジプシャンクオリティ!!
ハーン・ハリーリ。土産物屋とローカル商店街がくっついたような感じ。
ここで毎度おなじみご当地マグネットを購入。
観光地なだけあって、マグネット買うだけでも交渉めんどくさい。
汚い空気を長い間吸って歩いてると、息苦しくなっていらいらしやすくなってしまうから交渉を楽しむ余裕もない。
これいくらなん?
「○○ポンド。グッドプライス。」
あほか。何がグッドじゃ。高いわボケ。ほなね。
「ヘーーーーーイミスター!!いくらがいいんだよ!!」
4つ買うから●●ポンド。
「そりゃあおかしいよ〜それじゃ俺にはちょっとの利益しか無いじゃないの〜」
●●ポンド。
「じゃあ□□ポンド!あんたはうんたらかんたらなんだから□□ポンドはグッドプライスで〜…」
●●ポンドでええんかあかんのかどっちやねん。
「よーしわかった△△ポンドでどーだ!ね、こっちも商売なんだからさ〜みすたああああああ」
●●ポンドでええんかあかんのかどっちやねん。(真顔)
「お、OKです・・・」
はい、ほなこれで5ポンドのお釣りやね。
「今細かいの無い。」
ほな崩して来て。
「それよりTシャツはどうだい?」
崩してきて。
「これなんかグッドカラーでミスターに似合…」
はよ崩してこいや。(真顔)
「い、今スタッフに行かせます…。」
(Tシャツな…お父さんに何かええのあるかな…)
「ね!彼が戻ってくるまでTシャツ見ていきなよ!」
このデザインで、この色で、Lサイズある?
「今探すよ!」
あ、お釣りの兄ちゃん帰ってきたからもうええわ。
「さらに他の奴に行かせてるから釣りはまだだってさ!このTシャツどう!?」
何それ。しかもそれデザインちゃうやん。
「じゃこれは!?ベリグッドクオリティ!」
いやもう色もデザインもサイズもちゃうやん。
「んもう〜こまかいな〜…」
はよ釣り返せ。(超真顔)
こういうやり取りも余裕ある時なら笑って出来るんですけどね〜
でもエジプト以外のいろんな国、特に先進国以外では特に、欲しい色とデザイン指定してるのに、在庫なかったらとりあえずある物次々出してくる。
いやいやこれが欲しいんやって言うてるやんと言うと、どれも似たようなもんでしょって態度を取られることが多かった。
お金は欲しいけど商売はやる気無かったり、ちょっとした「こだわり」が理解できなかったりする。
でも向こうからしたら「日本人は神経質で細かいことにうるさい」と感じてる(はず)。
ものづくりの姿勢にもこういう国民性みたいなんが出るのは旅の途中でよく感じた。
私は日本人でよかったと、心から思います(真顔)
そんなんもありつつ、アラビックな建物を眺めながら町歩き。
ハーン・ハリーリの近くにあるガーマ・ホセイン。有名な巡礼地らしいけど異教徒は中に入れす。
ガーマ・アズハル。イスラム世界最高学府と言われるところらしい。
ミナレットがかっこいい。
喧噪のカイロにあって中は驚くほど静か。休憩しつつお祈りする人々を眺める。
こちらはブルーモスクと呼ばれるところ。しかし閉館中…
別の日。シタデルと呼ばれるとこにも行きました。対十字軍用の城塞として10世紀に建設が開始されたそうな。
こちらもミナレットがイカす。
内部には色んな建物があり。ガーマっぽいところもあり。
エジプトのタイルはモロッコと違って渋い色合い。
階段みたいなんはミンバルと呼ばれるもの。お祈りのときに重要らしいけど詳細は不明。
窓枠の装飾が◎
でもってシタデルのメイン。ガーマ・ムハンマド・アリへ。
でかいドームとミナレットはトルコのガーマを真似たらしく、カイロではここだけにしかないらしい。
フランスにルクソール神殿のオベリスク(石柱)を贈ったお返しに建てられたという時計台。
しかし故障してからそのまんま…エジプトらしい適当さ。
内部はランプがいっぱいでなかなか素敵。
大勢でお祈りする人の姿も。
展望台でお昼ご飯。天気が良ければギザのピラミッドまで見渡せるらしいけど、昼過ぎにはこのガスっぷり…
シタデル内にある軍事博物館にも寄ってみた。
まあこんなもんか…と、ささっと素通り。
内装は無駄に豪華。
中の展示より外の戦車とかの方がやっぱ受けは良いみたいやった。
砲弾。こんなもん飛んでくんのかいな…戦争こわい。
戦車見ながら、小学生のとき家族でどっかのテーマパークに戦闘機や戦車の展示を見に行ったんを思い出した。
その時の父は普段見せへんくらいのはしゃぎっぷりで、「そこ立て!」と戦闘機とかの前で何枚も写真を撮られた。
子供時代に憧れてたものを見てはしゃぐ父と、それを見て「子供みたいやな」とポツリと呟いた自分。笑
なんでか知らんけど、子供ながらに印象的でずっと覚えてたみたい。
今一番行きたい国はどこかと聞かれたら、「昭和、とくに戦後の日本」と答えたい。
テレビや本で知識だけはあるけど実感は無い。どんな世界かわからない。でもイメージするとわくわくする。
それは異国への憧れと同じ感じがする。
途上国を旅してると、昭和の日本を妄想することがよくある。
ばあちゃんは買い物に行くときよく「市場行って来る」と言ってたけど、香里園の商店街も昔はこんな感じやったんやろかと思う。
展示されてる戦闘機を見て、父は男の子がこういうものに憧れた時代に育ったんやろかと思う。
肉親や、自分の住んでいる文化のルーツ、しかも今に繋がるごくごく最近の、「むかーしむかし」。
LCCより、タイムマシンを早いとこ就航させてほしいです。笑
そんなことも感じながら退場〜〜
映画や漫画で、土埃や排気ガスでゴホゴホ…みたいな演出がよくあるけど、昭和にはほんまにあったことなんやろな〜と思いつつ、歩いて帰る。
いや〜ほんと…
空気わるっっ!!!
つづく