獣の旅と音楽

旅の思い出、獣医としての生活、あと音楽とか

[[15]エジプト]ダハブ〜シナイ山〜

ごぶさたしております!!


リアルタイムではネパールのカトマンズにおります。
チケットの手続きやヒマラヤトレッキングでの疲れを癒すためという大義名分の下、小沈没生活満喫中!
物価安いしモモ(ネパール風蒸し餃子)はうまいしで沈没しちゃう町ランキング上位なのも納得。

ただ首都のくせに停電多すぎるのと、wifi環境が良くはないのがつらい。
まあ隙を見ては更新したいところ…
なんてったってもうすぐ2カ月遅れ!!

熱狂的ファンのをはじめ、ちょこちょこ「ブログ楽しみにしてるよ!」と言ってくださる方もいて有難い限りです・・・。
さむいことばっかり書いてるブログですが、今後も細々と続けていきたいと思います。
でもヒマラヤトレッキングの話は帰国後になりそやな…笑



そんなこんなでダハブ編のつづき!!



ダハブで意図的沈没生活にふけっていた私。

ある日、写真の練習でもしようかと町をぶらぶらしていたところ、他の宿に泊まっていた日本人の方から
「今夜シナイ山行きません?」と誘われる。

ダハブの目玉?と言えば
・格安ダイビング&ライセンス取得
・ブルーホールでシュノーケリング
・沈没生活
シナイ山登山

といったところ!

だらだらと何もしない生活を望みつつ、実はダイビング以外の目玉をコンプリートしたいなあ〜と思っていた欲張りな私。
しかし、僕の宿でシナイ山登山に行きたいという人は見つからず、諦めかけていたところでした。

シナイ山と言えば、その昔モーゼ(海割っちゃう人)が十戒を授かったということで、キリスト教徒の間では有名な巡礼地となっている。
シナイ山までは公共の交通機関よりツアーで行くのが一般的で、ダハブを深夜出発、頂上へ明け方に着き、ご来光を見て帰ってくるというコース。
ツアーと言っても往復の車となんちゃってガイドがつくだけ。
お値段約1000円くらい?です。



夜10時ごろ、ダハブを出発。
夜中1時前?にシナイ山の麓に到着し、登山開始!

多くの巡礼者と観光客で登山道にはけっこう人が多い。売店もある。




周りに町もないし、星がめちゃくちゃきれい。
一緒にいった殿(あだ名)の話では、ヒマラヤ山脈のアンナプルナで見た星空と一緒くらい奇麗とのこと。
星空を楽しみすぎて他のツアー客より遅れ、ガイドに怒られたりしつつも山を登りつづける。



殿としゃべりながら歩いてるうちに、話題に「人生観」が出た。


「旅に出て人生観が変わった!」と熱く語る人がいる。
「海外で人生観の変わる体験を!」とかいうふうに、キャッチコピーとしてもそういう言葉をよく聞く。
正直自分は、「人生観が変わった!」と思ったことはなかったし、「そもそも人生観って何やねん?」と思って共感できなかった。

でもイースター島で「旅に出ると、出来ることが増えて、新しいものを知れて、楽しいことがどんどん広がる!それで人生観が変わった!」という話を聞いたとき、「もし、この人の言う人生観ってのが、「自分の人生や世界の見方、それらへの関わりかた」やとするんなら、それなら確かに自分も旅で人生観変わったかも、と思うようになった。

初めて旅に出たときから今までを振り返ると、その後の自分の人生に対する認識は、行かなかった場合に比べて大きく変わった。
出来ることが増えた。友人が増えた。好きなこと・楽しいことが増えた。
そういったことが自分の決断・行動・考え方に影響したことは間違いない。

今まで「旅で人生観が変わった!」というセリフに納得いかなかったのは、旅で出会った何かしらの出来事がその人の人生をひっくり返した、そういう劇的かつ瞬間的な体験を「人生観が変わった」瞬間て言うんやろう、と思ってたからかもしれない。

「人生観が変わる」ってのは必ずしも、電車のレールがガコンと切り替わるような体験を指すわけではなく、先に延びる道の幅をゆくゆくは広くしていくような、そういうもんでもあるかもしれない。

人生観や価値観ってのは、色んな刺激を受けながら常に変化していくものやと思うようになった。
で、旅に出ると、非日常から受ける刺激でその変化のスピードがぐっと速くなると思う。
やから、「旅に出ると、人生観が変わる」と言うよりは「旅に出ると、人生観の変わる速度が増す」と言うと、何かすっきりする。
現時点では人生観についてはそう考えている。

そんな話を殿に聞いてもらった。


そして殿からはネパールのえっちいお店の話をありがたく拝聴した。












でもって夜中2時ごろ?









歩いて歩いてついに到着!!








火星!!!!


いやほんまどこやこれwと言いたくなるサギ写真がいっぱいとれました。
長時間露光した写真やからこう見えるだけで、実際は暗くてほとんど何も見えません!笑
でもそれがまたくじ引きに似た感覚で楽しく、殿と別行動で一人写真撮影たーーーーいむ!

売店月面基地のようです。




駐車場の明かりと巡礼者の懐中電灯のおかげで何か不思議な感じに。


封印を解かれた売店


宇宙基地のような売店


う〜ん長時間露光楽しい




写真撮りながら頂上へ。


頂上からの夜空。月も出ております。


月の無い方向なら星がこの通り!


銀河鉄道の夜です


楽しくて、夢中になって写真撮ってた。


そうこうしてるうちに夜明けが迫ってきた。


眠たい目でお待ちかねの皆様




ようよう白くなりゆく山ぎは(うろ覚え)




この通り、多くの人がご来光を待っているわけですが…



シナイ山の山頂って激寒!!!!!

何より風が強い…写真撮るのに夢中になって興奮してるときはそうでもなかったけど、落ち着いてきたら寒さがこたえる…


もちろんこういうところには商売人が出現します。貸し毛布200円なり。


それでも寒く、みんな震えながら朝日を待つ




あと少し!


周りが明るくなって、「おおこんなとこにおったんか」と初めて周囲の山の荒々しさを知る。


そんでもってやっとこご来光〜〜


まぶしいまぶしい


ここで殿とようやく再会


ご来光見て気が済んだ人たちが続々と下山


僕と殿も写真撮りあいっこしながら下山へ




こんなにおったんかってくらいの下山者


ひたすら歩き続けます


疲れたあなたにはキャメルライド!ぶっさいくなスマイルももれなく付いてきます


荒涼とした道をひたすら下山。こんなところ昇ってきたんか〜


あの上から降りてきました。正直もうしんどい。


で、最後に「聖カトリーナ」という修道院?に寄る。


けどしんどかったのと眠かったのと特に見どころないのとで、殿と一瞬で見終わり日向ぼっこへ。



午前中にはダハブへ戻りツアー終了!
この日は終日寝て過ごしました。笑

そしてまた無気力ダハブ生活のループへ…



つづく