獣の旅と音楽

旅の思い出、獣医としての生活、あと音楽とか

マラケシュのおみやげ〜モロッコ雑貨③〜

マラケシュ最終日…。




数日間、土産物屋を冷やかしまくり、買うものの目星も付けたので本格的に買い物へ!
お目当てはずばり!モロッコ・ランプ!
やっぱあれだけ店先で雰囲気出されてたら欲しくもなりますよ!

さらにスペインから荷物を送るのが結構安いと聞いてしまってもう大変!!
購買欲がムッシュムラムラ燃えたぎります。

でもここでは、「値段を聞く」=「買う気がある」と思われるため、
値段だけ聞きたくても向こうが腕つかんだりして帰らしてくれず、勝手にどんどん値段下げていって、
最終的に振り切って帰ろうとすると、ふてくされ出す。
タチ悪い奴やと、品物を地面に投げつけてキレだしたり「FU●K UP!!」言われたり。

ああもうなんてめんどくさい文化!!!!



まあそんなんにも慣れ始めたところで、無数にある土産物屋を周る…。


ランプはガラス張りのやつのほうがもちろん可愛いけど、日本に送るときにほぼ確実に割れそう。
でかいやつも郵送料上がるし何より日本の部屋にそんなでかいのはいらん…。
でもせっかく買うならいかにもエキゾチックなアンティーク臭漂うのがいい…。

とかとか考えながらふらふらしてたら、いつもどおり道に迷う。
気になるやつを見つけても、大通りから離れてたらその店にもう一度たどり着くのは結構難しい。笑

迷った先で、一件の土産物屋を発見。
店先に並ぶアンティーク調の品々…。
すぐさま営業モードに入るおやじさん。
品ぞろえが豊富そうやったから、誘われるまま中に入ってみる。








すると…。









ドンキホーテみたいな品揃え。





すげえ。すげえ。


おやじさんいわく、もともとこの家に住んでたけど家族が増えて手狭になったから、
新しい家に引っ越すときにここを店として開いたらしい。


もともと趣のあるモロッコ民家の中に、これでもか!!!と詰め込まれたモロッコ雑貨に失神しそう。


くはあああああああ


もちろん全部商品!!






しばらく物色したのち、モロッカン・ポットも欲しくなってきた…。


もともとお目当てのランプも手ごろなやつがあり…。



多分30分以上手に取ったり戻したりを繰り返し、ようやく決定。

「…さて。」

とお互い一呼吸置いてから交渉タイム…!



ランプの妥当な値段は宿のオーナーさんに聞いてたのでいいとして、ポットの相場がいくらなのかわからん…。
とにかく自分が納得できる値段を設定しておく。

交渉のとき「いくらがいいの?」と先に聞くと、相手に呑まれることは少なくなる気がする。
まあ相手はプロやし、絶対勝てはしないとはわかってるけどNOと言えない日本人にはなりたくない…。笑

「あほか!」という突っ込み待ちのような相手の言い値に対し、こっちも突っ込み待ちみたいな値段で始める。
少しづつ妥協点を探りあい、値段があまり下がらなくなったころ…。




おやじさんが動いた!!






おやじ「今家には若い息子がいてな…。」





はあそうですか。負けて!





「今度誕生日なんだよ。」





おめでとう!もうちょっと負けて!





「だから何かプレゼントをあげたいと思ってる。」






いいね。負けて!!





「そこでさ、あんたからジャパニーズプレゼントをおくれよ。安くするんだし。」






(きた!これがアラビア圏名物プレゼントくれくれ戦法か!!)







「(俺のかばんにつけてるダイヤル式のカギを触りながら)これの番号教えて。







(もう貰う気かコラ。いやしかしこれはチャンス…!!こっちでは日本のペンが人気と聞いたぞ!)







鍵よりこのボールペン(日本製だがどっかで拾ったやつ)でどない??






「(ペンをまじまじと見つめる)」





ホラメチャナメラカナカキゴコチヨー
コレニホンデベリベリエクスペンシブヨー






「……。」







……。









「いいよ。」






ということで、こいつらを購入−−−−−!!!!






こんだけ書いといてボラれてたら恥ずかしいので、気になるお値段はヒミツで…。笑
でも納得価格ではありました!

交渉はめんどくさいんやけど、商談がまとまったときの握手は好き。
それでお互いうらみっこなし!納得したっていう約束!

いや本当買い物終わった後のすがすがしさとモロッコ人の優しさは素晴らしい。
もうちょっと写真撮ってっていい?と聞くと快くOK!

しかも別の部屋まで案内してくれて、好きなだけ撮っていいよーと言ってくれたうえ、
「お茶飲むか?」「ほらそこ座れ座れ。」と田舎の親戚みたいにおせっかい焼いてくれる。

別室の様子。



見上げた天井にはランプがびっしり。


部屋を埋め尽くす雑貨!雑貨!雑貨!


かわいい。





なぞの雑貨再び。








クッションカバー欲しかったなあ。








ファティマの手。






部屋の入口を出て右手には


何やら作業場。


店のおやじさんに雇われてるのか間借りしてんのかわからんけど、どうやら職人さんらしい。


お茶を入れてくれたあと、「仕事見るか?」と何か作りはじめた。


木の棒を足で固定し、回しながら削っていきます。


待つこと5分。


棒が首飾りとかに使われる部品の形に!!


間もなく完成!
紐を通してネックレスにしてくれました。
ランプやポットより思い入れの深いお土産になりましたとさ。

「この辺のは全部俺が作ったんだ!」とちょっと自慢げなおっちゃん。



半畳くらいのおっちゃんの工房。見上げるとランプと天窓。


最後にめっちゃええ時間過ごさせてもらいました!

マラケシュ編はこれにて終了!!!











えーーなお…






スペインから日本へ荷物を送る際に、10日から2週間で届くと言われたのですが






郵送から3週間経った今も実家には到着していないそうです…。

















届け!!!!





つづく