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獣の旅と音楽

旅の思い出、獣医としての生活、あと音楽とか

[[15]エジプト]ダハブ〜沈没開始〜

ペトラのあるワディムーサの町から乗り合いバスに乗り、紅海に面した町アカバへ。
ここからエジプトへの国際フェリーへ!


旅人ブログとかで前もって調べた結果では、
「港ではフェリーのチケットは買えないため町中の旅行代理店で買う必要がある」とのこと…。

しかし歩き方によると、
「港の中のオフィスでもフェリーチケットは購入可」とのこと…。

情報が錯綜する中、バスターミナルで知り合った、同じくエジプトに向かうというトルコ人・フェイミータクシーをシェアして港へ。
結果、港の入口で「フェリーのチケット持ってへんなら入れへんよ」と言われ、歩き方<旅人ブログの形で決着。


結局タクシー代を普通の倍以上払い、チケット購入のため代理店をいくつか回った。
犠牲祭とかぶったこともあってか、普段なら出てるはずの高速船がこの日は欠航。

天候とは関係なしに欠航や遅延が当たり前なのがこのフェリー!
チケット購入時も、「今日船出るの?」「たぶんね。」「明日なら高速船出るの?」「たぶんね笑」といった感じ、
ロープライス・ベリーロークオリティの国エジプトやしね…とのんびり構えることに。
(でもこのフェリーは6000円弱くらいとかなり高い)


結局、予定してたよりも3時間くらい余裕ができてしまった。
「フェリー乗り場なんか早く行ってもやることないし退屈で私は耐えられないよ。ビールでも飲んで時間をつぶそう!」とフェイミ―氏。


フェイミ―は仕事を辞めて長期の旅に出てきており、このとき出発して約2週間。
トルコ人だがドイツでエンジニアの仕事をしており語学も堪能。
気取り屋さんなのがたまに傷やけど笑、気さくでこの後数日一緒にいた。

出発直後に免税店で買ったというキューバの葉巻をごちそうしてくれた!


葉巻セット。

葉巻の本場、キューバで工場には行ってみたけど高すぎて買えず…。
まさかこんなところで味わえるとは!

カッターで先を切り落とし、バーナーであぶる。


ある程度火がついたところでふかす。


葉巻→キューバゲバラ という安直なものまね


葉巻は割と好きやけど、香りも吸い心地も重い!
そして一本吸い終わろうと思ったら1時間以上かかる!
ふかしてるだけやのに頭ぐわんぐわんで、最後にはもう体感重力2倍ぐらいに…。

でも香りは抜群に良かったな。
吸い終わるのに時間がかかるのも、吸ってる間の時間をたっぷり楽しみながら、お酒を飲んだり仲間としゃべったりするのに◎
ハイソな気分を味わえました。

おつまみにフェイミ―がくれたトルコの豆。ピスタチオっぽい。


葉巻をふかしながら、旅に出た理由とか、フェイミ―と色々話した。



葉巻を吸い終わる頃にはちょうど良い時間になっており、再びフェリー乗り場へ。
「ちゃんと時間通り出るんかいな…笑」「最悪ここに野宿だね笑」と二人で心配してたけど、
良い意味で予想を裏切り、on time で出発!!


フェリーの中は案外きれい!快適!


が、アンマンの宿にあった情報ノートでアカバからのエジプト行きフェリーのトイレは最悪」と書かれていた通り、
そもそも水流せへんし
洋式やのにアラブ人は便座の上にしゃがんで用をたすから便座に足跡付いてるし飛び散ってるし
においがこもるからトイレのドアは開けっぱで近くの廊下まで強烈な異臭が漂ってるし

もうほんと最悪

フェリーターミナルのトイレはきれいめやったから、気になる人はそちらでぜひ。



フェリーは通常便やったため、約3時間で紅海を横断し、エジプトのヌエバへ到着!


港からバスでターミナルへ向かい、荷物を預けていた人は回収。
続いてターミナルに併設のめっちゃちっちゃい銀行でエジプトビザを購入!
エジプトのビザは、銀行で買って自分でパスポートに貼るだけというセルフサービス極まりないもの。

船内で前もって預けておいたパスポートがバスターミナルのパスポートセンターに届けられているので、
そこでビザの確認や簡単な入国審査を済ませ、無事エジプト入国!!!


このときもうあたりは真っ暗やったけど、次の目的地である町・ダハブまで行くというタクシーがいたのでフェイミ―+船で声をかけられたドイツ人夫婦とシェアすることに。

ここで早速、タクシーの値段交渉でもめる。

ドライバー「○○ポンドはタクシー代、●●ポンドは私へのバクシーシ(寄付)ね!」

イスラム教では「豊かな人は貧しい人に施しを与えるものだ」という概念がある。
さらにエジプトは国家財源の半分は観光業によるものらしいので、エジプト人からしたら旅行者からバクシーシをもらうのは至極当然のこと。
しかし納得いかんのか、ドイツ人夫婦の奥さんが必死に限界まで値切ろうとする。

10分くらいもめたとこで、もう夜も更けてて宿探すんも大変そうやし、疲れてたし、ダハブに今日中に行けるんなら多少ボられてもいいや〜と思ってきた。
それにバクシーシの概念も理解できんものでもなく、お金持ってるはずやのに数百円単位の交渉でずっと粘ってる奥さんを見ると、何が納得いかんねんとめんどくさくなってきて、「提示されてる値段は少し高いけど法外な値段でもないし、僕が多めに出すからもう行きましょうよ。」と言ってしまった。
奥さんは「そうはいかないわ。私たちはタクシーを’シェア’するんだから。」と言い、その後もしばらく粘っていた。

最終的には奥さんが折れる形で決着したけど、自分の言うたことにはちょっと後悔していた。
「多少のお金で解決できるめんどくさいことにはお金払ってしまおう」という判断を一人のときにはたまにするけど、
タクシーシェアしたり、誰かと運命共同体になるときには最大公約数を探すこと、最大限みんなが納得することが必要なんやなと思った。
実際、僕が多めに、奥さんの希望金額とドライバーの提示金額との差額を払ったとして、その場の人たちが納得したのか、気持ち良く終われたのかと、ダハブまで揺られながら考えていた。


ダハブでおそらく一番有名な宿・7HEAVENまで頼んだタクシーは
「ダハブに着いたがここはバスターミナルだ。宿までいくならさらに一人5ポンドずつよこせ。」と言い出す始末。
僕らに他に選択肢がないことも向こうはわかってるし、そりゃね…
もうこのときには全員めんどくさくなっておとなしく払いましたとさ。


そんなこんなで翌朝。朝のダハブを散歩してみる。


ダハブはシナイ半島の東、紅海に面した小さな小さなリゾート地。


素晴らしくきれいな紅海で、格安でダイビングができるのが一番の売り。ダイブショップも充実。


歩いてると同じく散歩中やったフェイミーに遭遇。海沿いのレストランで一緒に朝食を取ることに。


シャクシュカ(エジプト風オムレツ)セット。これで180円くらいと激安。


朝ごはんでおなかが膨れた後はシーシャ(水たばこ)タイム。一回何十分かもって50円くらい。


ここの水を通った煙をふかすから普通のタバコよりは体に良いとか悪いとか諸説あり。

煙は炭火でおこしたものを吸うので、肺に入れすぎると軽い一酸化炭素中毒に陥るので注意!
僕は吸い方が下手ですぐ頭痛くなってしまったので、ダハブ滞在中もほとんど吸わず…。

日本にもシーシャショップが割とあるらしい。
そこに集まるのは外国でシーシャ覚えた旅人たちやったりするから地味に再会スポットになってたりもするみたい。



夜になると裸電球が灯り


海沿いがリゾート地っぽくなる。

人によっては、エジプトやのにタイみたいやとか、カリブ海みたいやとか言うみたい。
たしかに昔行ったタイのピピ島と見た目が似てた。
まあ外国人向けにリゾート地化したとこは、どこも似たような感じに収斂していくしなあ〜。



とまあこの町は基本バカンスを楽しみに来る欧米人が多いんですが

この町に来た僕の目的は、「ひたすらにのんびり、何もしないこと」、すなわち「沈没」!!


ちょうど旅の期間の半分にさしかかろうという時期で、正直旅飽きしたというか、移動と観光の日々に新鮮さが薄れていた。
数か月外国を駆け抜けて、異文化・異人種の中にいるのが「日常」になってしまってたからやと思う。
本を読んだり、たまってたブログを更新したり、ひとつの町に溶け込むくらい滞在したりもしたかった。
そこで、旅を再開するときに「非日常」が戻ってくることを願い、格安で生活できるダハブでゆ〜〜っくりしようと決めたわけです。



というわけで、ここから約3週間ちょい、この小さい小さい町に留まることになるのでした…。






つづく