獣の旅と音楽

旅の思い出、獣医としての生活、あと音楽とか

[[11]モロッコ]フェズ〜水飲み場+路地〜

どこかストレスフルな町!フェズ!


フェズでは水飲み場も地味に見どころやったりします!


例によってタイルや堀木細工がお見事!!




見上げた屋根にもびっしり。




もちろん現役。







さて、いらっとすることの多いモロッコですが。
いらっとするどころではなく、本気で怒ったときがあった。

水飲み場に座ってた男の子が、水飲み場と一緒に写真を撮ろうとすると「No!」と大人の真似して生意気に言う。
この近辺や水飲み場はガイドブックなどで調べた分には撮影禁止というわけでもない。
ロッコでは子供でも写真撮られることを嫌う子もいるからおそらくそっちかと思った。
これは文化的な問題やからこちらのわがままは通せない。


仕方なく、子供の横に行って水飲み場だけアップで写真撮ろうとしたとき。


こいつは俺につばを吐いた。


顔には思いっきり馬鹿にした感情が見て取れる。
からかっている。

子供がやることではある。
でも、いくらなんでもこれは許せへん。
むしろ子供やからこそ、こういうときに無礼なことすんなと教えなあかんのちゃうか。

どついたり怒鳴りつけたりしてもええねんけど、まわりは英語も通じひんモロッコ人だらけ。
人に訴えるための理由が説明できんのはまずい。

言葉を使わず、俺は怒っているということをこいつに伝えるためには。


次の瞬間、俺はその子をにらんでいた。
ぐっと拳を握りしめ、口は閉じたまま歯をくいしばる。
向こうが目をそらしても、何があっても絶対に、絶対に目をそらさない。

「俺は怒ってんねんぞ。」

相手の目にひたすら感情を訴える。
最初は「なんだこいつ笑」みたいな顔して、半笑いで負けじと目を見つめ返して来てた。
馬鹿にするようなしぐさも見せてたけど、途中で一度目をそらし、そこからは徐々にばつの悪そうな顔を見せ始めた。
それでもずっと目をそらさずににらみ続けた。

だんだん周囲の人も何かおかしい、と僕とその子の周りに寄って来た。
そして、たぶんここまでの状況を察してくれたんやろう。
おじさんやおじいさんが子供に何やら注意をするような口調で語りかけ、
若い兄ちゃんが「ソーリー。」と言いながら僕の肩にそっと触った。

なんかそれで、ふっと怒りが消えた。

これでちょっとは懲りてくれたかなと、にらむのをやめるとまた馬鹿にした顔つきに戻ってた。
だめだこりゃ。笑


イスラム圏では写真撮るのに特に気を使う。
男の人はまれやけど、女の人は特に顔が写真に入るのを嫌がる。
風景を撮ろうとしてるだけやのに、カメラが自分の方に向いてると怒ってきたりもする。

イスラム教の戒律か何かかと思ってたけど、後で教徒の人に尋ねると
「それは戒律でなく個人の問題。顔を写真に写してはいけないという戒律はない」
と教えてもらった。

でもそういう文化圏にお邪魔させてもらってる身分やから、郷に入っては郷に従え。
それに現地人からしたら、僕ら日本人旅行者は日本人を判断する基準になってしまう。
「日本人はいいやつばっかりだ!俺は日本人大好きだ!」とローカルな人に言われるとやっぱり嬉しい。
楽しくて浮かれてはしゃいでしまうときもあるけど、そこんとこを頭の片隅に置いておきたいです。


そう思うと今回の対応は果たして良かったのか悪かったのか…。
次同じような状況になったらどうしたらええんやろか…。
う〜んわからん。



気を取り直して観光のつづきをば。

フェズといえば!「迷路」と形容される路地も有名!

基本的に空は狭い。






土産物屋もあるけど、一般人向けの店も多いのがマラケシュと違うところ。


ロバ車が多いのはマラケシュといっしょ。


狭い道を通るロバ車に苦労するのもいっしょ。


スーク(市場)には格子状の屋根。




トンネルみたいな路地もあり。


路地に挟んだ格子で家を支えてる?




あのドア好きやわ〜〜。


路地裏には猫が多い。


もう鼻血もんです(はあはあ)


一匹狼発見。


こびない奴。


自由なやつ。


こんな感じで上見て歩いてると、看板も気になる。


個人的フェズ名物。ちっちゃい看板。


かわいいのう。




色バリもそれなりに。






普通の平べったいのも。


この看板のとこを左に曲がったとこのサンドイッチ屋がお気に入りでした。


気になるシルエットの正体は…


コーラ!


新市街にも看板。みさえ。



とまあこんなところでフェズ観光は終了!

フェズはもともと通過点くらいに思ってたので割とあっさり。



しかし!

次は写真好きにとってモロッコの目玉!

ブルーシティ・シャウエン!!!!

でらさんと二人、わくわくしながら向かいます!!



つづく