獣の旅と音楽

旅の思い出、獣医としての生活、あと音楽とか

[[8]チリ]イースター島〜出発〜

予定を前倒しして、イースター島へ向かう。


リマの宿を深夜に出発し、まずはリマからサンチアゴへ。

荷物を預け、出国審査も難なくパス。
出発二時間前にはやることが無くなってしまった。
本読んだりするにも眠たいし、どないしよかな〜と思ってたら
「ポリスだ。来い。」と警官に呼び出される。



え、僕何かしましたか…?



出国審査場を戻り、横の通路から階段を降りながら考える。

イースター島は物価が高いので、ペルーで食料を買い込み持ち込もうとしてたから、そのどれかがチェックに引っかかったんかも…?
でも持ち込み可能て書かれてたようなんしか買ってへんねんけどな〜…。

思い当たる節が無いまま、殺風景な部屋へ通された。
部屋には机と僕のバックパック、あとは監視カメラだけ。
机のそばにはおっちゃんポリスとおばちゃんポリス。

どこか緊張した雰囲気が漂っているけど、自分は何も悪いことしてへんという態度で臨む。

「バッグを開けなさい。」

そっちで勝手に開けたらええやん…と思い、バッグを見ると一か所鍵が壊れてた。
さっきかけたとこやのに、鍵のダイヤルがゆがんで開けられへんくなってる。
メインのとこは鍵がかけられへん構造になってるので、ひもで縛ってあるだけやから中は見ようと思えば見れる。

ああこれのせいで中身のチェックが全部できひんかったから呼び出されたんかな?
「これ鍵壊れてるから無理でっせ〜。」

「じゃあこっちを開けなさい。」
とメインのとこを開けさせられる。

???

どっちかっていうと、持ち主自ら鞄を開けさせたいんかな・・・?

そして取り出される荷物。

その時、おっちゃんポリスの目が鋭くなり、がしっと手に取ったものは






ボンゴ(上)


とにかくまじまじと手に取って見つめる。
ひっくり返したり回してみたり。

おばちゃんポリスに「お前も見てみろ」と手渡すと、
おばちゃんがおもむろににおいを嗅ぎ出したところで見当がついた。

お次は綿棒を取り出し、ボンゴの木の部分を数か所こする。
「ドラッグのテストをしてるのよ。」とおばちゃん。

やっぱりそうか〜。

X線検査で怪しい影が映ったから調べなければいけなかったの。この綿棒の色が変われば陽性よ。」
もちろん色は変化なし。

小さいノミのようなもので木の部分を少し掘り、木の部分が空洞になってないか調べる。
当然そんなはずはないし、音の響きが変になるかもやからやめてほしかったが文句は言えず。笑

最後に、おっちゃんとおばちゃんがポコポコ叩いてみる。
「ボンゴだな。」
「ボンゴね。」

「ボンゴやで。」


というわけで無罪放免!!


無罪が確定すると、おばちゃんが知り合いに日本人の先生がいるのよ〜なんてフレンドリーに話しかけてきた。
このとき朝の5時。
ペルー警察のみなさん、ちゃんと仕事してくれてるんやなあと恐れ入りました。



この取り調べでちょうど時間も潰れ、無事サンチアゴ空港へ到着!







ここで数時間後にイースター島行きの飛行機へ乗り換え。



のはずが



ここに来てディレイ!!



5時出発やけど、最低でも7時までは待ってくれとスタッフに説明される。
そして、お詫びとしてサンドイッチをくれると言われ、みんなぞろぞろと移動し始める。

店の名前を忘れてしまったので、スタッフに聞きに行くと
「○○というお店です。出発ゲート内の店舗ですとサンドイッチのみになります。」

はあそうですか。

「ですが、一度ゲートを出て他の店舗に行ってもらえればビュッフェ形式になりますよ。その方がたくさん食べれてあなたには良いかもしれませんね!!(最後にウインクばちこーん!)」




……!!!




というわけで



急遽食い倒れ企画スタート!!!!








うまい!!豪華!!!

ここぞとばかりに食べまくる!



目の前で肉も焼いてくれます!!




まさかビーフステーキ!!!




そして、一回してみたかった一人ケーキバイキング!!!笑











腹がはちきれんばかりに食いだおれ!
しかもここのwifiパスワードも教えてもらい、ネットもしながら時間つぶし!

このあとサンチアゴ空港はさらに2回使うことになるのですが、ここでwifiパスワードをゲットしたことでこの後も空港でネットに繋げれて非常に便利でした!



そして7時前。
満たされた気持でゲートへ再び向かう。











…でもね。













結局7時間40分ディレイ!!!!!!

ディスプレイに出発時間が表示されたときには待ってた乗客たちから拍手が起こった。笑




朝の4時半。イースター島へ到着…。


もうへとへと…。

こんな時間やったけど、空港まで予約してた宿のオーナーさんが迎えに来てくれました。
島で本土の方へ搬送が必要な病人が出て、そのために飛行機を飛ばしたりしてたため大幅に遅れたとのこと。

運ばれた人は後ですごい額を航空会社とかから請求されるんやろなあ…。
俺のビュッフェ代を含めて…。笑
やっぱ僻地は大変やなあ。保険とか入ってはるんやろか。

宿に着いて荷物を置き、一息ついてからベッドへ。

長い長い一日でした。


ですが!

これでついにイースター島ライフがスタートーーーー!!!



つづく