獣の旅と音楽

旅の思い出、獣医としての生活、あと音楽とか

[[4]メキシコ]グアナファト〜ボラちゃんツアー〜

グアナファト2日目。
ボラちゃんとも知り合って2日目。

にも関わらずボラちゃんが「町を案内するよ!」と言ってくれた。

「学校行かんで大丈夫なん?」と聞くと

「私、暇なの!!」

と、非常に力強く言う。

他の留学生よりは時間割に余裕があるんかな…きっと。笑


ということで、この日の観光はボラちゃんにお任せコース。


まずはメルカド・イダルゴ(イダルゴ市場)。








お昼にサンドイッチみたいなんを。











少し町を歩き









グアナファト大学に寄ったりしつつ






グアナファトを知るきっかけになった「ミイラ博物館」へ。




「奇界遺産」という、世界の超B級でも名スポットを集めた本でミイラ博物館の写真を見て、メキシコ行くなら寄ってみたい!と思ってた。

ボラちゃんは前に一回行って、あまりにも怖くてトラウマになってもたらしく、俺が博物館を見てる間は外で待ってると言い出した。

「え!?ほんまにええの!?」と聞くと

「大丈夫!私、暇だから!!!」

と再び力強い回答。

ボラちゃんめっちゃええ子です!



この地域は地層の塩分濃度が高いため、適度な深さに死体を埋めておけば勝手にミイラになるらしい。

赤ちゃんからお年寄り、裸のものから衣服がほぼ完璧に残っているものまで、何百体とミイラが展示されている。

館内が薄暗いこともあって、「もしこいつらが追っかけてきたら…」とか思うとたしかに怖い…。


結局、館内は写真撮影禁止やし、ミイラになってしまえば大体皆一緒やし、ということで30分ちょいで見学終了。


ボラちゃんとお土産屋を除き、偶然一緒に見て回ることになった日本人の方と割り勘でこれを購入!!




グアナファト名物「ミイラ飴」!!!


ミイラは黒糖風味でした。



で、町に戻り、最近オープンしたという韓国料理屋に遊びに行く。





昔グアナファトに留学してたという日本人の方も遊びに来てたけど、前日の夜強盗に遭ったと言っていた。

ここグアナファトは細い路地が多く、夜中は大通り以外は歩いたらあかんとは聞いてたけど…。
夜中の1時頃、音楽を聴きながら歩いて路地に入ったところ、何か言いながら近づいて来るやつがいる。

不審に思ってイヤホンを外してよく見ると、「金を出せ」と言っている。
そして、今にも襲いかかろうと高々と振り上げられたその手に握られていたのは

そのへんの石!!

武器が原始的すぎるとは言え、下手に抵抗しても危ないので、財布を渡したら逃げてった。
怪我もなく、財布の中身も大したことなかったらしいので良かった。


メキシコシティに留学してる人から聞いた話では、メキシコシティや治安の悪いところには殺し屋みたいな風貌の人がほんまにおるらしい。
俺はのほほ〜んとメキシコ楽しんで来たけど、怖い地域はちゃんとあるみたいです。


ちなみにこの韓国料理屋のオーナーたちは、俺と歳は一緒くらい。
店内には兵役時代の写真がいっぱい飾ってあった。
今は見た目もノリもイケイケな感じで、店の営業時間も気分で決める日が多いらしい。


翌日、翌々日と日中に前を通りかかったけど、営業してる雰囲気ではなかった。笑


韓国料理屋を後にし、テアトル・ファレスという劇場前でボラちゃんの友達と待ち合わせ。


この子がテアトル・ファレスでバイトしてるか何かで、なんと休館時間にこっそり中に入れてくれることに!

もちろんタダで!!ごっつあんです!!しかもかわいい!!笑



掃除のおっちゃんにお願いすると、電気つけてくれた。



うーんお見事!



町の名所を貸切状態で堪能!






ほんまありがとうございました。
そして、前日から宿なしとなり家を探してたウヨン、それに付き合ってたボラちゃんの彼氏のパコイと合流し、皆でウヨンの引越しのお手伝い。

前日のパーティーに来てた、サーシャという子と部屋をシェアすることで落ち着いたみたい。


ここのお家も素敵。


2食?付きで一か月3万弱くらいらしい。
住んでみたいのう。



引っ越しも無事終わったところで、お祝いを兼ねて晩御飯へ。
歩き方にも載ってる「TORCO7」というレストランへ。



洒落とるやんけ…!!


料理が来るまで、iphoneに入れてた旅の写真をウヨンに見せると、ボリビアのウユニ塩湖の景色に感動してた。
特に満天の星空が鏡張りの水面に映って宇宙みたいになってるやつ。
感動した韓国女性陣、スマホスマホの画面を写真に撮りだすという荒業に出る。


てなとこで料理が来た。

オーダーしたのは「ポジョ・エン・モーレ」。
チョコレート、木の実、唐辛子などで作ったモーレというソースと一緒に鶏肉をいただく。
歩き方には「メキシコ料理の最高傑作」と書かれてて、確かに美味い!!

3口目くらいまでは!!

ほのかに甘い濃厚なソースが、途中から重たくなってきます。


さらに、自分の正面、皆からは見えない位置に女性器をモチーフにした絵画がどどーんと飾られており、
そいつがどうしても視界に入ってくる中でのモーレソースとの格闘は熾烈を極めるものでした。




闘いは無事終わり、皆と別れて宿を探しに行く。

中心部のあたりでふらっと入ったとこが安くて条件が良かったので即決。



設備もばっちり、内装も素敵で完璧!
(かと思ってたら布団にダニがおったのか、翌日から足が痒かった…。)


それにしても、行きのバスでウヨンに話しかけたことから、何かおもろい流れになったな〜と、良い旅の出会いに嬉しくなった。
一泊の予定が三泊もしてもた。
一人も気楽でいいけど、気の合う仲間がいる旅も楽しいね。



つづく